身体表現性障害

ストレスで脳内の活動へ障害を与えている可能性があります。

身体表現性障害とは

『精神的原因による身体症状』によって顕著な苦痛や日常生活や職業活動の支障を引き起こす疾患です。
アメリカ精神医学会の診断基準DSM(精神障害の診断と統計の手引き:Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)では「身体医学的に説明できない身体症状」のことと定義されています。
ごく簡単にいえば身体的な不定愁訴(はっきりした理由や原因がわからない)と昔良く使われていたノイローゼと言うほうがわかりやすいかと思います。

DSM-IV-TR(精神疾患の分類と診断の手引)では、以下の7つを身体表現性障害としています。

①身体化障害 様々な部位の痛み、嘔吐・下痢、性的無関心、麻痺やけいれんなど様々な症状が慢性的に続いている
②鑑別不能型身体表現性障害 倦怠感、食欲減退などが6か月以上持続している
③転換性障害 身体の様々な部位の麻痺や脱力、触覚や聴覚・視覚などの欠陥、発作やけいれん等がある
④疼痛性障害 痛みが著しく苦痛で日常生活や職業活動に支障がある
⑤心気症 重篤な病気にかかるもしくはかかっているという恐怖のとらわれ、過剰な心配
⑥身体醜形障害 自分の外見への過度な心配
⑦特定不能の身体表現性障害 他の身体表現性障害にない症状をもつもの。想像妊娠等。

参考:『DSM-IV-TR 精神疾患の分類と診断の手引 新訂版』医学書院2012

これらの障害は、本人が意図的にウソをついているわけではなく、なんらかの身体症状があるにも関わらず一般身体疾患やその他の精神疾患でうまく説明できないもので、心気症や身体醜形障害は恐怖へのとらわれや過度な心配が症状として現れます。

これらの障害の根本的な治療方法はいまだ見つかっておらず、長期化する場合もあります。実は精神疾患が問題ということに本人がなかなか気づかないことが多く、身体になにか病気があると思いこみ、様々な検査をしてしまう方が多いようです。

この障害は症状としてうつ病(鬱病)を伴うケースがあり、その時にはうつ病(鬱病)で処方される抗うつ薬などで軽症化することもあるようです。

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