
治療が長引き、先の見えない状況になると家族やパートナーも大変つらい気持ちになります。本人の不規則な生活やマイナス思考の話に合わせるのが辛く、非難してしまいがちです。さらにそのことで本人が自分を責める結果になりかねませんので、非難、叱責は極力避けましょう。
逆に何かできた時は、その場でほめたり、感謝の気持ちを伝えてあげましょう。
心を落ち着かせ、気分も心地よくさせ、回復に役立たせます。
うつ病の回復のためには、十分な休息を必要とします。
家庭で休養する場合は、家事、子供の面倒や近所とのお付き合いなど、意外と本人は体と心を休めることができません。
できるだけ、リラックスできる環境を用意して「休んでいいんだ」と感じられるようにしましょう。
費用はかかりますが、入院することも一例です。
「元気だして」「気分転換してきたら?」とすすめたくなる気持ちを抑えて、本人から自発的に気分転換したい気持ちを伝えてきたら、賛成してあげましょう。
何とか良くしてあげたいと思うのが、家族やパートナーの気持ちです。病気を治そうとしてしまうと道を誤ります。その想いが時には強い押しつけの態度につながってしまうからです。あくまでも協力者として支える立場であることを守りましょう。
うつ病の多くは死にたくなる気持ちを体験します。時には「死にたい」と口に出すこともあります。
そのような態度は軽視せずに、「死なないでほしい」ということを心から伝えましょう。必要とされていることが、本人の生きようとする気持ちを支えます。
うつ病は一進一退をくりかえしながら回復に向かっていきます。本人の変化に家族やパートナーが一喜一憂してしまいます。そうすると全員が疲れてしまいます。焦って逆戻りさせないよう、長い目で見るようにしましょう。
うつ病の症状に家族やパートナーも巻き込まれて、感情が不安定になったり、最悪の場合は共倒れになってしまうこともあります。時には聞き流すぐらいのことがあっても良いのです。本人が避けられていると思わない程度に、距離をもって支えることも大事です。
病気が回復してきた時は、今までの療養の流れで生活が不規則になっていることがあります。医師と相談しながら少しずつ規則的な生活に戻しましょう。日中には散歩やショッピングを疲れない程度に出かけたり、体力に合わせて行動を広げるように支えてください。